ワークハウスの卒業生から届いた「卒業生の言葉」を掲載しています。
デザイン会社 就職
AMさん(京都市立芸術大学 工芸科染織専攻 2023年3月卒業予定)
私はワークハウスで現役~浪人の2年間在籍し、京都市立芸術大学工芸科に入学しました。
京芸では染織を専攻しており、この度、三菱エレクトロニック、キリンビバレッジ、RMK(コスメブランド)などのwebやビジュアルデザイン等を制作するデザイン会社にてデザイナーとして内定を頂きました。
小さい時から美術が好きで、将来ものづくりの仕事をしたいと思い京都市立芸術大学を目指すことにしました。知人が通っていたワークハウスに体験に行き入会しました。入会すると、同期や先輩方のレベルの高さに驚きました。現役の時は入会したのが人より少し遅かったこともあり、とにかく必死で、あまり考えずがむしゃらに絵を描いていました。元々負けず嫌いで、人より多く自主トレはしていましたが、ひとつの課題に対してのアドバイスが、他のジャンルの課題にも繋がってくるということを理解していませんでした。その結果、難関の京都精華大学のグラフィックデザインには合格しましたが、本命の京都市立芸術大学は不合格でした。
浪人してからは、なぜ出題者はこの問題で、この素材、モチーフなのか?をよく考えて課題に取り組むようアドバイスを頂き意識して取り組むようになりました。頭で完成像をしっかり思い浮かべ、手順を設計して行く。頭でよく考えて効率良く努力することが大切だと学びました。ワークハウスでの合評で悔しかったときは家に帰ってからもう一度その日のうちに描いて次の日に持って行ったりしていました。現役の時には好きな絵を描いたらいいと思っている部分がありましたが、浪人してからは出題者の意図をくみ取りテーマ性を考えることを第一優先で考えるようになりました。その結果、第一志望であった京都市立芸術大学に合格することができました。ワークハウスに入会したてのときは、まさか自分が合格できるとは思っていなかったので本当にうれしかったです。
私はワークハウスにしか通ったことが無かったため、普段から時間を守ることや段取りよく作業を進めることが当たり前だと教えて頂いていましたが、他の画塾では絵を描いて講評するのみといった指導方法が多いと芸大に入り感じました。ワークハウスでは社会人になったときに必須になるスキル、例えば、コミュニケーション(挨拶や大人数で声掛けしながら行動すること)、手順良く行動することなどを学ぶことができます。そういったことが活かされて、第一志望企業に内定を頂くことができたなと思います。
コミュニケーションの点では、はきはきと説得力のある話し方ができますねと会社の方に評価を頂きました。ワークハウスでは面接の練習をしたり、前に立って発表をする機会があります。そういったことから、人に聞いてもらう際の話し方が自然と身についていたのだと思います。
ワークハウスで学んだことは、芸大に入学してからも活かすことができ、制作で悩んでも、とにかく手を動かして、材料の研究をしたり、アイデアをスケッチしてみようとすぐに気持ちを切り替えて励むことができています。
最後に、私が皆さんに伝えたいのは努力できる時間や方法があるのに何もできなかったことほど後悔することは無いということです。
就活でしんどいなと思うことは多々ありましたが、受験生のときにこれだけ頑張れたし大丈夫と自分を励ますことができました。受験生の皆さんは試験が終わったあともっと練習したらよかったと後悔しないよう、下級生の皆さんは様々なジャンルの芸術を学ぶことで沢山の知識を吸収し、日々のお稽古を大切に取り組んでほしいと思います。
大手印刷会社 就職
ASさん(京都市立芸術大学 版画専攻 2023年3月卒業予定)
私はワークハウスで2017〜2018年の間受験生として勉強してきました。
その後京都市立芸術大学へ進学し、版画を専攻しています。
そこから印刷業界に興味を持ち、就職先は大手印刷会社の企画で内定を頂きました。
私はワークハウスで、ものづくりの基礎を学んだと思っています。
今はがむしゃらに課題に食らいついている所だと思うので、「絵がうまい」というような側面で一喜一憂しているかもしれません。
だけど受験で今みなさんが取り組んでいることは、出題者の意図を汲み取る力とか、構図などの見た目の美しさにこだわる力とか、課題解決力だと思ってます。
ものづくりに対しての土台をしっかりと築いてから、大学でやりたい分野を学んでほしいです。
受験時代に挫折を乗り越えていく経験は、これから先絶対に自分の強みに変わると思います。
就職活動でも「課題に対してどう対応したか」を聞かれるので、ものづくりの基礎は美術を仕事にしていく上でとても大切なことです。なのでめげずに頑張って、納得のいく受験をしてほしいです。
私は要領悪かったので時間かかりましたけど、それでも最後には理解できたと感じています。
先生方からの批評は心を抉るものがあるかもしれませんが、ショックな印象だけで終わらせず、その言葉の意味を自分なりに考えてみるのも成長できるポイントだと思います!
希望の大学に進めるように応援しています。
大手ゲームメーカー 就職
KOさん(京都市立芸術大学 美術科 2022年3月卒業)
美術大学の就職活動では、自分をアピールするエントリーシートや面接に加え実技試験を受けたり、ポートフォリオを提出する必要があります。
殆どの美術大学や専攻では就職活動のイロハを教えてもらえないため、私はワークハウスで教わったことを活用しました。
例えばワークハウスで教わった鑑賞問題の理路整然で具体的な書き方はエントリーシートにも応用できます。
大学生になると添削してもらえる機会は少なくなるため、今の間にしっかり指導を受けていると力になります。
また、お稽古を通して学ぶアイディアの出し方や、効率の良い作業方法もスピードと独創性を求められる実技試験の手助けになったと感じています。
もちろん、教育大学の面接対策も就職活動に応用できました。
みなさまは現在、大学に合格するため一生懸命学んでいらっしゃるかと思いますが、受験生の間に力付けたことは大学生活を超えて就職活動にも役立つと思います。
今頑張っていることを大学合格という短期的な結果のみならず、これからの人生の1部の助力になるという長期的な効果も念頭において頑張ってください!
受験勉強も、合格後の人生も応援しています!