2018年の美大・芸大受験コースに2名の受講生がいらっしゃいました。
2019年入試で、2名とも目指す大学にめでたく合格!!
受験についての感想やワークハウスでの指導を振り返ってなどのインタビューをさせていただきました。
※アルファベット順

Aさん | Sさん

京都市立芸術大学 合格

美大受験生Aさん

Aさん(桜塚高校 卒業)

高校3年生の初めにワークハウスに通い始めます。
現役のときは目指す学科に惜しくも不合格となり、一浪を決めて1年間励んできた結果、見事合格されました。

【合格大学】

  • 京都市立芸術大学
  • 京都精華大学

Q 京都市立芸術大学に見事合格!今の気持ちはいかがですか?

合格したと分かったときは嬉しくて号泣しました。
でも、正直言うとまだ信じられないし夢のようです。実感が湧いていません。

Q 受験に向けて学んでいく上で辛かったことはなんですか?

浪人することに決めてからは毎日、合格できるのか不安でつらかったです。
現役のときよりも浪人しているときの方が、自分ができていないことが目に見えて理解できるようになっていたので、できない自分にとても悔しい思いをしていました。
受験コースは浪人生2人でやっていたので、Sさんが褒められて私は指導されているときは、とても悔しかったです(笑)
それはSさんもお互い様だったかなと今は思いますけど…一人で泣きながら頑張ったことも多かったです。

Q 逆に、嬉しかったことや楽しかったことはなんですか?

自分の成長を感じられたことですかね。
まだワークハウスに入りたての頃の作品を見返すと成長できていることが実感できたし、頑張るモチベーションにつながったと思います。

Q 現役で残念ながら受からなかった理由はなんだと思いますか?

単純に“実力不足”と“知識不足”だと、今振り返ると思います。
知識という使い方が合っているか分からないですが…当時は何も考えず描きたいものを描いていて、出題されている問題の“意図”に沿って表現するということを分かってなかったなと。

Q 受験対策のことで思い出に残っていることはありますか?

3時間で立体作品を作る課題のときに、全然作品が立たなくて「残り15分」っていうときに先生に、立ちませんとヘルプを出したことがあります。(笑)
それを先生が見て、「ココとソコを外してやり直し!」と指摘いただいて、残りの時間で分解・再構築して立たせたのを思い出します。
最後まで粘るのが大事だなぁと、あのとき思いました。

Q なぜワークハウスに通うようになったのですか?

友人で、ワークハウスの子ども造形教室に通っていた子がいて、その子に教えてもらいました。
美大受験コースの実績もあり合格率も高かったので、高校3年のはじめから、京都市立芸術大学に合格するために通うことにしました。

Q 習い始めのころの感想は?

通いはじめるのが遅かったのでとにかく焦っていました。
周りには浪人の先輩や、小さい頃から通っている人がとても上手だったので、自分も早く追いつかなきゃと思い、誰よりも努力しようと決めて頑張りました。
通いたての頃は、先生に「初めてのわりにはよく描けてるね」と言われることもあったけど、通ううちにだんだん褒められることがなくなっていった(笑)ので、そこでやっとスタートラインに立ったんだなと思いました。

Q ワークハウスのいいところはどんなところですか?

良いところとダメなところを、かなりはっきり言ってくれます。
ダメなところも言ってくれ、その改善点が具体的にどうすれば良くなるのかを分かりやすく指導してくれるので、とてもよかったです。

Q ワークハウスの指導内容はどうでしたか?

先生方が親身になって指導して下さり、良い所はしっかり的確に「ここが良い!」と言って下さるので自分が得意な部分と苦手な部分がはっきりと分かりました。
現役の時にはもう少し生徒が多かったんですが、ワークハウスでは全員に的確なアドバイスしてくれました。
他の画塾では上位下位などに分けられ、上位の人しかアドバイスを貰えないなどあります。
あと、他の画塾では「立体の指導がなかった」とか「平塗を教えてくれてなかった」というところも多くありましたけど、ワークハウスではまんべんなく教えてくれていたので、どの教科も緊張せずできました。

Q 今まで30年以上のワークハウスの歴史の中で、過去を遡って全生徒の中でも一番自主トレをされていたというAさん。
その成果が出て着実にデッサン力が付いて安定感があったと先生からも太鼓判を押されました。
自主トレをがんばっていた理由はなんですか?

元々の性格が負けず嫌いで、描く枚数は誰にも、過去に通っていた先輩にも負けたくない!という気持ちで、半分意地で描いていました。(笑)
高校3年生のときに、ワークハウスの先輩の作品を見て、とても上手くて、負けたくなかったんです。
それが浪人になったときでも続いていた感じです。この自主トレで、確実にデッサン力は上がったと思います。

Q 受験を考えてる人に対してなにかアドバイスはありますか?

多分絵が好きというだけじゃ、受験には勝てません。
絵の“知識”と“実力”を身につけるのが大切だと思います。
受験は自分を成長させてくれます。少なくとも自分の中では、浪人期間も含めて大変価値のある期間になりました。

【花澤先生より】

Aさんは、入会時から画力があり、努力家で、没頭型タイプだったので美術大学向きだと思いましたが、やや頑固な所があり我々指導者は手こずりました。
試験本番ではたくさんの注意点に気を配って取り組めたようなので、本当に成長したなあと感動しました。
大学に行っても努力されると思います。いい作品を期待しています。

Aさん作品一覧>>

※タップでフルサイズ表示


京都市立芸術大学 合格

Sさん(桜塚高校 卒業)

高校3年生の初めにAさんに教わり、ワークハウスに通い始めます。
同じ高校、同じ部活(軽音楽部)で、同じく一浪を決めた縁の深いAさんと約2年間がんばりました。

【合格大学】

  • 京都市立芸術大学
  • 京都精華大学

Q 京都市立芸術大学に見事合格!今の気持ちはいかがですか?

安心したというのが一番に頭に浮かびました。
デッサンに苦手意識があり、長い間自信が持てなくて合格発表まで不安だったのですが、自分の番号を見たときに「自信をもってもいいんだな」と思いました。
合格したことを伝えると、親も友達も自分のこと以上に喜んでくれて、そういう意味でも頑張ってよかったと安心しました。

Q デッサンが苦手、ということですがどのように克服されたのでしょうか?

先生からずっと同じ事を注意されていたのですが、上手く描けなくてずっとデッサンの練習から逃げていました。
でも、センター試験が終わってから「これではいけない」と思い、毎日デッサンするように決めて自宅でも練習しました。
ワークハウスの直前講習で試験の3日前にようやく「これだ!」というものを掴めました!(笑)

Q デッサン以外の他の教科はどうでしたか?

立体は、同じ受験コースに通っていたAさんに負けたくないと思ってがんばりました。
浪人した年の夏くらいに、作品のコンセプトをはっきりさせることができ、褒められることが多くなりました。
色彩も意図や感情表現が同じ様にコンセプトがはっきりさせられてから、少しずつ自信が持てるようになりました。

Q 受験に向けて学んでいく上で辛かったことはなんですか?

長い間自信が持てなくて、描きたい絵が描けないことや、浪人しているのに、という焦りがあって毎日ネガティブな心と戦っていました。
今年は受験生が浪人生2人だけということで、お互いにライバルとして切磋琢磨できる、支え合って頑張れる、という利点がある反面、追いつけないほど上手くなっていく友達に勝手に嫉妬して変に怒りをぶつけたくなることもありました。
過剰に自分を卑下してしまう期間を抜けるまでは辛かったです。

Q 逆に、嬉しかったことや楽しかったことはなんですか?

自分の表現したいことがはっきりと第三者に伝わった時です。「そう、それがこの課題で言いたかったんだよ!」と心の中でガッツポーズしていました。(笑)
自分が上手くなってきたというのがある時ふっと感じる瞬間があって、そのときには込み上げてくる喜びみたいなのがありました。

Q なぜワークハウスに通うようになったのですか?

今年一緒に受験コースに通っていたAさんがワークハウスを教えてくれました。
正確に言えばAさんが友達から聞いたのを教えてくれて、美大受験コースの実績もあり合格率も高かったのでここに通うことに決めました。

Q 初めてワークハウスに来たときの感想はどうでしたか?

昔から絵を描くのは好きで、当時は周りの人よりちょっとだけ上手いことで褒められることも多く、多少は自信をもっていたのですが…ワークハウスに飾ってあるデッサンや色彩を見て、「次元が違う!こんなに上手い絵が描けるようになるのかな?」と漠然と感じたのを覚えています。
特に色彩の作品でモチーフ構成を見たときは、色の使い方の巧みさに驚きました。
正直に言うと「国公立の大学だから京芸(京都市立芸術大学)に入りたいな」くらいの気持ちで志望していたのが恥ずかしくなりました。

Q 習い始めのころの感想は?

自分が今まで描いてきた絵と受験で求められる絵は、180度違うものだと感じました。
pixiv(イラスト投稿サイト)でデジタルイラストはたくさん見てきましたが、ポスターカラーや筆で描いた絵をワークハウスで初めて見ました。
とにかく上手い絵を描ければいいと思っていたので、出された問題のことよりも自分が描きたい絵を描いてしまっていて、先生にはそうじゃないと言われても、最初は全然意味が分かっていませんでした。
今振り返ってみると、上手く絵を描くことばかりに気を取られていて“テーマ性が抜けている”とか、“出題者側の意図を汲んだ上で伝えたいことを明確にする“など考えなければいけないことが多い、ということも分かるのですが…
習い始めはちんぷんかんぷんで「なんで?あの子よりも上手く描けているのに、」とふてくされていました。
私は一浪することを決めたのですが、その秋にようやくテーマに沿って自分の表現したいことをすることが大事だと気付きました。

Q ワークハウスのいいところはどんなところですか?

実は一度、他の画塾(目指す美大に多数合格させている実績のあるところ)に一日体験で行ってみたことがあります。
そこでは受かるための絵(どんな構図・描き方が好まれるなど)、受かるための指導しかしていないと感じました。
ワークハウスは、受験だけじゃなく美術の本質的なところを教えてくれて、大学に入ってからも大事なことを教えてくれていると、他の画塾に行って初めて実感しました。

Q ワークハウスの指導内容はどうでしたか?

「自分の実力では受かるはずない」って、一浪の10月くらいにはヤケになっていた自分がありましたが、どんなに投げやりになっていても、ワークハウスの先生たちはしっかり根気強く指導してくれました。
絵のことはもちろんなのですが、人それぞれある長所をのばして短所をなくそうとしてくれるところが、本当に素晴らしいと思います。
ガサツなところがある、動きが遅い、すぐにいらいらする、などの短所を徐々に改善していけば、自然と絵も上手くなっていくという、一見は絵と直接関係無いように思えるけれど、一番関係してくる精神的なところの指導もしっかりしてくれるのでワークハウスに通ってよかったと思います。

【花澤先生より】

Sさんは当初から造形力はある方でしたが、気持ちにムラがあり、上手く行かないと直ぐにキレていました。
丁寧なこと細やかな作業が嫌いと公然と言ってしまう様な子どもっぽい所もありました。それが受験前には根気よく取り組めるようになっていたので、作品のレベルが飛躍的に向上しました。
描写、色彩、立体共にバランスよく、出来るようになったと思います。
大学に行ってもこれまで培った事を生かして制作して行って下さい。

Sさん作品一覧>>

※タップでフルサイズ表示